“一面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちめん92.9%
いつぱい1.8%
ひとつ1.8%
ひとつら1.8%
めん1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紅葉もみぢうつくしさは、植物しよくぶつそのものゝ種類しゆるいと、その發生はつせい状態じようたいとでそれ/″\ちがひますが、一面いちめんには附近ふきん景色けしきにも左右さゆうされるものです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
おまへが初めて町の安床に行つた時……と又眼が憎さげに顫へる……がらがらと駆けて通つた囚人馬車がまるでおまへの頭を轢きつぶして鏡一面いつぱいに黄色く光つて行つた時
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あたまからほゝ縱横たてよこ繃帶ほうたいけてる。片頬かたほゝらでも大面おほづらつらを、べつ一面ひとつかほよこ附着くツつけたやうに、だぶりとふくれて、咽喉のどしたまで垂下たれさがつて、はちれさうで、ぶよ/\して、わづかにと、はな
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
このとき空は雲晴れて、十日ばかりの月の影、くまなくえて清らかなれば、野も林も一面ひとつらに、白昼まひるの如く見え渡りて、得も言はれざる眺望ながめなるに。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
子供こどもらは自分じぶんむらをすこしはなれたところに学校がっこうがある。そこへあるいてゆくのでした。むらると、広々ひろびろとした野原のはらがありました。野原のはら一面めん見渡みわたすかぎりもゆきにうずまってしろえました。
雪の国と太郎 (新字新仮名) / 小川未明(著)