“一面識”の読み方と例文
読み方割合
いちめんしき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「つまらない。一面識いちめんしきのないものが寄って会食するよりなおつまらない。ひとの家庭もみんなこんな不愉快なものかしら」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すなわち紹介しょうかいを求めて軍艦奉行ぐんかんぶぎょうやしき伺候しこうし、従僕じゅうぼくとなりて随行ずいこうせんことを懇願こんがんせしに、奉行はただ一面識いちめんしきもと容易たやすくこれをゆるして航海こうかいれつに加わるを得たり。
まことは、兩側りやうがはにまだいへのありましたころは、——なか旅籠はたごまじつてます——一面識いちめんしきはなくつても、おな汽車きしやつたひとたちが、まばらにも、それ/″\の二階にかいこもつてるらしい
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)