“平一面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひらいちめん66.7%
たいらいちめん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此頃はいまだはた平一面ひらいちめんの雪の上なれば、たはたの上をさらし場とするもあり、日の内にさらしふみへしたる処あれば、手頃てごろいたをつけたる物にて雪の上をたひらかにならしおく也。
○そも/\我里わがさとの元日は野も山も田圃たはたさと平一面ひらいちめんの雪にうづまり、春を知るべき庭前ていぜんの梅柳のるゐも、去年雪のふらざる秋の末に雪をいとひて丸太など立て縄縛なはからげあひたるまゝ雪の中にありて元日の春をしらず。
「でも、貴方様まるで野原でござります。お児達こだち歩行あるいた跡は、平一面たいらいちめんの足跡でござりまするが。」
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)