“随行”のいろいろな読み方と例文
旧字:隨行
読み方割合
ずいこう76.9%
おとも7.7%
したがいゆ7.7%
ずゐかう7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この野だは、どういう了見りょうけんだか、赤シャツのうちへ朝夕出入でいりして、どこへでも随行ずいこうしてく。まるで同輩どうはいじゃない。主従しゅうじゅうみたようだ。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
街路わうらいの人が、若い者は勿論爺さん媼さんまでが顧盻ふりかへつて見る。随行おともの俺までが鼻が高いんだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
大隊長、「姫君の機嫌損じたまふな。われ一個人にとりては、ころも脱ぎかへていこふべし。」といふをあとに聞きなして随行したがいゆくに、尖塔ピラミッドの下の園にて姫たちいま遊の最中もなかなり。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
今日けふ郡司大尉ぐんじたいゐ短艇遠征たんていゑんせいかうを送るに、ねて此壮図このさうと随行ずゐかうして其景況そのけいきやうならびに千島ちしま模様もやうくはしくさぐりて、世間せけん報道はうだうせんとてみづから進みて、雪浪萬重せつらうばんちよう北洋ほくやう職務しよくむためにものともせぬ
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)