“引札”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきふだ87.5%
ちらし12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古い歌舞伎趣味に浸っている一部の好劇家は苦々にがにがしそうに眉をしかめて、こんな引札ひきふだのような番附を投げ付けられては芝居を観にゆく気にもなれないと言った。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
美事みごと玄関払いを食わされた。商売が繁昌すると見識が高くなる。まるでアベコベだ。当時の中学校は腰が低かった。校長が引札ひきふだを廻すのみならず、書記が近村へ勧誘に出掛けた。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「大変だあ! 早く行っておつかまえなさいまし! 公爵が千法札を、まるで売り出しの引札ちらしのように他人ひとに配って歩いてますぜ! 遊楽館カジノの『鳩打ち場』の横んとこでサ!」