“あゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嗚呼33.3%
31.0%
8.3%
彼樣8.3%
3.6%
彼様3.6%
嗚呼戯2.4%
吁々1.2%
1.2%
嗟吁1.2%
(他:5)5.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嗚呼あゝ大事切迫だいじせつぱく/\と、わたくし武村兵曹たけむらへいそうかほ見合みあはしたるまゝ
嗚呼あゝ被官ひくわん郎黨らうたう日頃ひごろちように誇り恩をほしいまゝにせる者、そも幾百千人の多きぞや。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
あゝ、数時間前には弁護士と一緒にはなし乍ら扇屋を出た蓮太郎、今は戸板に載せられて其同じ門を潜るのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
我等の中に汝嘗て見しによりてその消息おとづれを世に傳ふるをうる者あるか、あゝ何すれぞ過行くや、汝何すれぞ止まらざるや 四九—五一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あゝせきなにをしてことかとおもひやるばかり行過ゆきすぎて仕舞しまひまする
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あゝ、当年豪雄の戦士、官軍を悩まし奥州の気運を支へたりし快男子、今は即ち落魄らくはくして主従唯だ二個、異境に彷徨はうくわうして漁童の嘲罵にふ。
客居偶録 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
『むう、斯の手紙はなか/\好く出來た』なんて小父さんは私を勵ました後で、是處は斯う書けとか、彼處は彼樣あゝ直せとか言つて呉れました。
『ほんとはそれ許りぢやありませんの。若しか先生が、私に彼樣あゝ言つて置き乍ら、御自分はおりにならないのですと、私許り詰りませんもの。』
葉書 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
かし、貴様、剛造の様な食慾無情の悪党に、あゝいふ令嬢むすめの生まれると云ふのは、理解すべからざることだよ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
私は小鹿野をかのの奥の権作ごんさくと申しますもので、長左衛門様には何程どれほど御厚情をかうむりましたとも知れませぬ、——さわぎで旦那様はあゝした御最後——が
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
もつとも、病のある人ででも無ければ、彼様あゝは心を傷めまい、と思はれるやうな節々が時々其言葉に交つて聞えたので。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
『さぞ御困りで御座ございましたらう——父が彼様あゝいふ風ですから、皆さんの御厄介にばかり成りまして。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
けれど、嗚呼戯あゝ——と私は吐息を衝きながら、何と夥しい不孝を感じながらも、その単に飽くまでも生真面目さうに一方ばかりを睨んだまん丸い眼玉、陰影の無い武張つた大面、そして稍ともすれば頤をぐつと引いて大層らしい思案の腕組に陶然たる有様などに接するにつけ
熱海線私語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
読みもせず書きもせず——と述べたのも他意はなかつた——読みたくても、悲し、悲し、悲し、わたしはそれらの英語とトルコ語の差別も怪しい学力で、書きたくても書けず——云へば、こんなところにかくれて大いに翻訳の腕をふるつて、威張つても見たい魂胆であつたのに——嗚呼戯あゝ
幽霊の出る宮殿 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
思ひ胸に迫りて、吁々あゝ太息といきに覺えず我れにかへりてかうべぐれば日はなかば西山せいざんに入りて、峰の松影色黒み、落葉おちばさそふ谷の嵐、夕ぐれ寒く身にみて、ばら/\と顏打つものは露か時雨しぐれか。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
吁々あゝに非ず、何處いづこまでの浮世なれば、心にもあらぬつれなさに、互ひの胸の隔てられ、恨みしものは恨みしまゝ、恨みられしものは恨みられしまゝに、あはれ皮一重ひとへを堺に、身を換へ世を隔てても胡越の思ひをなす、吾れ人の運命こそ果敢はかなけれ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
あゝ何物かつひに尽きざらむ。
富嶽の詩神を思ふ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
嗟吁あゝ人生の短期なる、昨日きのふの紅顔今日けふの白頭。
富嶽の詩神を思ふ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
嗟呼あゝ。』とさけんだまゝわたくし日出雄少年ひでをせうねん其他そのた水兵等すいへいら茫然自失ぼうぜんじしつした。
そしてまだ如彼あゝれてはさむいだらう、つめたいだらうと、さきのやうにあめれてびしよ/\くのをるとどくだつたり
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あゝした性質の人だ!』と智惠子は考へた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
其でも滅多と欝いだり悄氣しよげたりしてゐるやうなことはなかツたが、何うかするとツク/″\と、「阿父さんが那如あゝしてゐたんぢや、幾ら稼いだツて到底とても遣切れやしないわ。いツそもう家を飛出して了はうかも思ふこともあるけれども……」と謂ツて歎息してゐた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
那麽あゝいふ男は、今の時世ぢや全く珍しい。』と主筆が鷹揚に嘴をはさんだ。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)