あゝ)” の例文
わが筆も亦た何物ぞ。言ふなかれ、蓊欝をううつたる森林、幾百年に亘りて巨鷲を宿らすと。言ふ勿れ、豊公の武威、幾百世を蓋ふと。あゝ何物かつひに尽きざらむ。何物か終に滅せざらむ。
富嶽の詩神を思ふ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
知る者もまれなりと雖もまた不開化ふかいくわなどといふ者もあらんかあゝつゝしむべしといふくちまたつゝしむべし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
請給ふか正實のかしらかみやどると世のことわざいつはりかやあゝなさけなきことどもなりと神をうらみ佛をかこしきりに涙に暮居たり伊藤半右衞門は大いに急立せきたて一言の答へなきは愈々いよ/\僞りなるべし白状せぬからはほね
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)