“突嗟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とっさ92.0%
とつさ6.0%
トツサ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
味方の士気を奮い立たすような正しい言葉を——機微きび適切な突嗟とっさに——いえるような侍ならば、それはよほど千軍万馬往来の士か
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると父は突嗟とつさに振向きしなに人力車夫のうなじのところをつかまへて、ぐいぐい横の方に引いたから人力車がくつがへりさうになつた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
さすがに、まさかこんな時、突嗟トツサに口に上らう、とは思うて居なかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)