“とっさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
咄嗟85.8%
突嗟11.0%
咄嵯1.6%
突瑳1.1%
突差0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今年十六の勇吉はもう堪忍ができなくなって、いっそ彼を殺してお雪を救おうと、咄嗟とっさのあいだに思案を決めたのであった。
半七捕物帳:16 津の国屋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
蔵人は咄嗟とっさかわして、横なぐれに退すさったが、脚を揃えて、背中を持上げるとはたとばばつっかけた。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
——私は突嗟とっさに、少しウロ/\した様子をし、それから帽子に手をやって、「S町にはこっちでしょうか——それとも……」
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
突嗟とっさに、つひしてしまつたのであるが、それに多少にやにや笑つてゐたかも知れないが、微塵も悪意はなかつたのである。
山の貴婦人 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
決然として振り払えば、力かなわで手を放てる、咄嵯とっさに巡査は一躍して、棄つるがごとく身を投ぜり。
夜行巡査 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかし金将軍は少しもさわがず、咄嵯とっさにその宝剣を目がけて一口のつばを吐きかけた。
金将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その突瑳とっさに私ははや明日の負担にフラ/\し乍ら
(新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
その突瑳とっさに私ははや明日の負担にフラフラし乍ら
(新字新仮名) / 坂口安吾(著)
階段を下りる。と、突差とっさに白い白い電灯の光がパッと眼に当った。私たちはくらくらした。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
支配人が賊を追って行くと、岩見はその宝石を見つけ、悪心を起し、突差とっさに敷物の下かなんかにかくした、そうして仮死をよそおうていたに違いありません。
琥珀のパイプ (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)