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咄嵯
ふりがな文庫
“咄嵯”の読み方と例文
読み方
割合
とっさ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とっさ
(逆引き)
決然として振り払えば、力かなわで手を放てる、
咄嵯
(
とっさ
)
に巡査は一躍して、棄つるがごとく身を投ぜり。お香はハッと絶え入りぬ。
夜行巡査
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
伝吉は
後
(
うし
)
ろ手に障子をしめ、「
服部平四郎
(
はっとりへいしろう
)
」と声をかけた。坊主はそれでも驚きもせずに、
不審
(
ふしん
)
そうに客を振り返った。が、
白刃
(
しらは
)
の光りを見ると、
咄嵯
(
とっさ
)
に
法衣
(
ころも
)
の
膝
(
ひざ
)
を起した。
伝吉の敵打ち
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
生きた心地も無いこの哀れな青年を前にして、技手は全く途方にくれたようであったが、一方空っぽにして来た変電所の事も気になるらしく、
咄嵯
(
とっさ
)
に
何
(
ど
)
うにか、後始末の手段を考えてくれた。
白蛇の死
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
咄嵯(とっさ)の例文をもっと
(6作品)
見る
咄
漢検1級
部首:⼝
8画
嵯
漢検準1級
部首:⼭
13画
“咄”で始まる語句
咄嗟
咄
咄々
咄喊
咄合
咄堂
咄〻
咄吃
咄咄
咄家
“咄嵯”のふりがなが多い著者
泉鏡花
夢野久作
海野十三
芥川竜之介