“突瑳”の読み方と例文
読み方割合
とっさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寒原家の亡者は一日ぶん生き返つたのである! (と、斯う言われた聴衆は彼の言葉を突瑳とっさに理解することができなかつた)
村のひと騒ぎ (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
この突瑳とっさの瞬間に、彼はしばらく気抜けのやうな驚愕を味得して、呆然としたままその思惟を一時に中絶してしまつた。
黒谷村 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
その突瑳とっさに私ははや明日の負担にフラ/\し乍ら、長い廊下を消え去るやうに歩きはぢめるのであつた。
(新字旧仮名) / 坂口安吾(著)