“突兀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とっこつ81.4%
とつこつ15.7%
とつごつ1.4%
とつとつ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左端のやや低い凹頭を突兀とっこつもたげているので、雪の多い季節には場所によっては、時として奥白根と間違えられることさえあった。
皇海山紀行 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
新クレムリン宮殿は、突兀とつこつたる氷山の如く擬装ぎそうされてあった。中ではペチカがしきりに燃えていて、どのへやも、頭の痛くなるほどえくさかった。
中心の突兀とつごつたる山には処々針葉樹が生い、遠山が雲に浮び、天には巻雲状の雲がなびき、瑞鳥が舞い、それに神仙の駕したのもある。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
四面の峻岳しゆんがく皆頭をあらはし、昨来わたきたれる利根の水流は蜿蜒えん/\として幽谷間に白練をけり、白練の尽くる所は乃ち大利根岳となり突兀とつとつ天にてうす、其壮絶ほとんど言語につくすべからず
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)