“とつとつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
咄々48.8%
訥々29.3%
吶々17.1%
吃々2.4%
咄〻2.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、エディ・ホテルの前で、不発論を守って、逃げ行く不甲斐ふがいなき民衆を呼び戻しているのは例の咄々とつとつ先生であった。
にはかきびすかへして急げば、行路ゆくての雲間にふさがりて、咄々とつとつ何等なんらの物か
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
鏡花氏とは反対に、語り口は訥々とつとつとしていても、あふれるような含蓄のあったのが、酒仙といわれた大町桂月氏である。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
私の訥々とつとつたる説明をきき終ると、彼は非常に情けなそうな顔になった。私は彼を慰めるのに骨を折ったほどである。
日月様 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
口重くちおもげで、もの言いぶりも吶々とつとつと、風貌からして、ぼくとつな武人である。年齢は四十がらみ。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正成は吶々とつとつと言いながら、たずさえて来た大ぶりな竹籠の献上物を、宮の坐っている広縁までささげてから、また階を下りて、庭面に低くぬかずいた。
偏執果断の大主大膳亮、吃々とつとつとしてこういっただけである。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
すべて咄〻とつとつとして真にせまったものであったのである。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)