“女気”のいろいろな読み方と例文
旧字:女氣
読み方割合
おんなけ30.8%
おんなぎ23.1%
をんなぎ15.4%
をんなげ15.4%
おんなっけ7.7%
をんなけ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気保養きほようと称して、このめぐりの女気おんなけのない、るす番のじいやばかりの、この別荘へやって来て、有朋がこんな風にいくもいくも、声さえ立てずに暮らすことは
山県有朋の靴 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
うちの人の身分がくなり、交際こうさいが上って来るにつけ、わたしが足らぬ、つり合い足らぬと他の人達に思われ云われはせぬかという女気おんなぎの案じがなくも無いので
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そのかぞへざりし奇遇とゆめみざりし差別しやべつとは、咄々とつとつ、相携へて二人の身上しんじようせまれるなり。女気をんなぎもろき涙ははや宮の目に湿うるほひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ちかい。が焼山やけやまである。唐黍たうもろこしげてゐやう。茄子なすびあかからう。女気をんなげとほざかることかばんのぞいて十あまつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「そうですね。やったあとで考えると、みんな面白いし、またみんなつまらないし、自分じゃちょっと見分がつかないんだが。——全体愉快ってえのは、その、女気おんなっけのある方を指すんですか」
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うだ。みんな野郎ばかりだ。女気をんなけといつたらこれつぱかしも居やしない。」