女気おんなけ)” の例文
旧字:女氣
気保養きほようと称して、このめぐりの女気おんなけのない、るす番のじいやばかりの、この別荘へやって来て、有朋がこんな風にいくもいくも、声さえ立てずに暮らすことは
山県有朋の靴 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
「イヤお恥しいことだが僕は御存知の女気おんなけのない通り詩人気は全くなかった、『権利義務』で一貫して了った、どうだろう僕は余程俗骨が発達してるとみえる!」と綿貫は頭をなでてみた。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
それから和尚はこの捨児に、勇之助ゆうのすけと云う名をつけて、わが子のように育て始めました。が、何しろ御維新ごいしん以来、女気おんなけのない寺ですから、育てると云ったにした所が、容易な事じゃありません。
捨児 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
も一つ外の原因にはなんとなく別の女気おんなけを感じた。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)