“機微”の読み方と例文
読み方割合
きび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たばこ屋にくぼのある娘をおくように、小間物屋にこのていの男を坐らせておく商法の機微きびは、今も昔も変りないものとみえました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東風君は真面目で「新体詩は俳句と違ってそう急には出来ません。しかし出来た暁にはもう少し生霊せいれい機微きびに触れた妙音が出ます」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私の申しますのは、このだいこんとだいこんはどうだとか、この水と水とは、このなにとなにとは、どちらが良いか悪いかという機微きびに触れること。
日本料理の基礎観念 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)