“機関”のいろいろな読み方と例文
旧字:機關
読み方割合
からくり76.1%
エンジン15.2%
きかん4.3%
きくわん2.2%
だうぐ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晋の区純おうじゅんは鼠が門を出かかると木偶でくが槌で打ち殺す機関からくりを作った(『類函』四三二)。北欧のトール神の槌は専らなげうって鬼を殺した。
よいか、わしに反抗するものがあったら、わしは、ここにいる味方の一人に命じて、動力機関エンジンを、一挙に破壊してしまうだろう。
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)
とうとう機関きかんが運転を止めて、いかりづなはおかに投げられた。そしてわたしたちはロンドンに上陸じょうりくした。
これために無けなしの懐裏ふところを百七十円ほどいためて、うんと参つた、かり小文学せうぶんがくをも硯友社けんいうしや機関きくわんかぞへると、それが第七期、これが第八期で、だ第九期なる者が有る
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
遽然にはかに丑松は黙つて了つた。丁度、喪心した人のやうに成つた。丁度、身体中の機関だうぐが一時に動作はたらきを止めて、斯うして生きて居ることすら忘れたかのやうであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)