“吽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うん77.8%
11.1%
もう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
独語ひとりごつやうに言ひて、満枝はいよいよ寄添ひつ。貫一はこらへかねて力任せにうんと曳けば、手は離れずして、女の体のみ倒れかかりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「なんでおれを縛りゃあがるのだ」と、友蔵はえるように呶鳴った。
半七捕物帳:68 二人女房 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それと見た一頭の黒い牝牛は尻毛を動かして、塩の方へちかづいて来る。眉間みけんと下腹と白くて、他はすべて茶褐色な一頭も耳を振つて近いた。もうと鳴いてこうしぶちも。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)