“機関車”のいろいろな読み方と例文
旧字：機關車
読み方割合
きかんしゃ71.4%
おかま14.3%
きくわんしや14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
機関車（きかんしゃ）の下からは、力のない湯（ゆ）げが逃（に）げ出して行き、ほそ長いおかしな形の煙突（えんとつ）からは青いけむりが、ほんの少うし立ちました。
シグナルとシグナレス (新字新仮名) ／ 宮沢賢治(著)
「ええ、確かに手応（てごたえ）がありましたよ。この駅のホンの一丁程向うの陸橋（ブリッジ）の下です。しかもねえ、機関車（おかま）の車輪（わっぱ）にゃあ、今度ア女の髪の毛が引ッ掛ってましたよ。豚じゃねえんです——」
とむらい機関車 (新字新仮名) ／ 大阪圭吉(著)
首（くび）を締（し）めて殺（ころ）さば殺（ころ）せで、這出（はひだ）すやうに頭（あたま）を突附（つきつ）けると、真黒（まつくろ）に成（な）つて小山（こやま）のやうな機関車（きくわんしや）が、づゝづと天窓（あたま）の上（うへ）を曳（ひ）いて通（とほ）ると、柔（やはらか）いものが乗（の）つたやうな気持（きもち）で、胸（むね）がふわ／＼と浮上（うきあが）つて
神鑿 (新字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)