“那麽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あんな64.0%
そんな20.0%
ああ8.0%
あれ4.0%
あゝ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一番最初しょっぱなに行ったのは「自惚かがみ」君の家であった。先生店に鯱構しゃちかまえていた。乃公は大人になっても那麽あんな鬚ははやしたくないと思った。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「太郎さん、お前は何を那麽そんなにポケットに入れて置くの? 大変ふくらんでるじゃないか。宛然まるでつう懐中ふところのようだよ」
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
『今日は奈何して、那麽ああ冷淡だつたらう?』と、智恵子の事を考へ乍ら、信吾は強くステツキを揮つて、路傍みちばたの草を自暴やけ薙倒なぎたふした。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『僕は貴女に然う言はれると、心苦しいです。誰だつての際の場処に居たら、那麽あれ位の事をするのは普通あたりまへぢやありませんか?』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
那麽あゝいふ男は、今の時世ぢや全く珍しい。』と主筆が鷹揚に嘴をはさんだ。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)