“折屈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おりかが45.5%
をりかゞ18.2%
おりかゞみ9.1%
おりまが9.1%
をりかゞみ9.1%
をりまが9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに本当の跡取なら、少々に焦けていても、言葉遣いや折屈おりかがみが下手でも、すぐ小松屋へ伴れ込むのが本当じゃないか。
白井はこの機会をのがさずふやうに折屈をりかゞんで、片手を常子の額に載せて見た。ていよくけられるかと思ひの外常子はにつこり微笑み
来訪者 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
侍「イヽヤ勘弁相成らん、不埓至極の奴だ、往来の妨げをして、侍たる者の袴へコレ此の通り泥を附けて、拙者の折屈おりかゞみを突いたからのめったのだ、勘弁相成らんから八山やつやまへ参れ、斬殺ぶッぱなして遣るから」
即ち襖の破目やれめとおして、一つ突当って、折屈おりまがった上に、たとえば月の影に、一刷ひとはけいろどった如く見えたのである。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あげし方が足下そくかの家の息子むすこなりしかとは知ねども容姿みなりもよく若きに似氣にげなく物柔ものやはらか折屈をりかゞみき人なればむすめもつは早くも目が附き何處いづこの息子か知ざれど美男びなんの上に温順おとなしやとおなじ事ならあゝいふ人に娘を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
すなはふすま破目やれめとほして、ひと突當つきあたつて、折屈をりまがつたうへに、たとへばつきかげに、一刷ひとはけいろどつたごとえたのである。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)