“折悪”のいろいろな読み方と例文
旧字:折惡
読み方割合
おりあ66.7%
おりあし24.2%
おりあしゅ3.0%
おりわる3.0%
をりあし3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折悪おりあしく、その紅い海水着のまま、台所とも玄関ともつかない所で洗濯していた私は、ぞんざいな口調で、「何ですか」と尋ねたものです。
文学的自叙伝 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
よいに乗じて種々いろいろ捫着もんちゃく惹起ひきおこしているうちに、折悪おりあしくも其処そこへ冬子が来合わせたので、更にこんな面倒な事件を演出しいだす事となってしまった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
御飯ごぜんべてから昼寝をしようかと思いますと、折悪おりあしゅうドードッと車軸を流すばかりの強雨おおぶりと成りましたから立つ事が出来ません、其のうちの辺は筑波は近し
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
なぜまたあの戸が折悪おりわるいていたやら。
……折悪をりあしく局中病人多く、僅々三十人、二ヶ所の屯所に分れ、一ヶ所、土方歳三を頭として遣はし、人数多く候処、其方には居り合ひ申さず、下拙げせつ僅々人数引連れ出で、出口を固めさせ
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)