“折鞄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おりかばん84.4%
をりかばん12.5%
フォリオ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狂いながらも、彼は大事そうに小脇に抱えた大きな折鞄おりかばんを、決して手離さなかった。その中には余程大切なものが入っているのに相違ない。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
昨夕ゆうべ折鞄をりかばんまた丁寧ていねいわきけて、ゆつくり卷烟草まきたばこかしながら、宗助そうすけふことを、はあ/\といてゐたが、どれ拜見はいけんいたしませうと御米およねはうなほつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
抱えて出る筈の折鞄フォリオも、今日に限って置いて行ったし、こんなに早過ぎることを承知で周章てくさって飛んで行ったのは——エンミイが四月馬鹿にしようと思って時計をすすませて置いたのを
四月馬鹿 (新字新仮名) / 渡辺温(著)