“をりあし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
折惡66.7%
折悪33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「井筒屋の旦那が、折惡をりあしく目を覺して、縁側まで出たところを、脇差で袈裟掛けさがけに斬られたのださうで御座います」
見てヤア油屋の番頭さん折惡をりあし宿やどでは留守なれどもまづ一ぷくあがりませまた今朝程けさほどは何かと御世話になりことに約束の月もきれて度々御催促ごさいそくをもうけ誠にお氣の毒と云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
通り候をり出格子でがうしの中にて金談きんだんの聲致すにより何事やらんと承まはりしに彦兵衞事無心むしんの處折惡をりあしく百兩は御門跡に奉納の願ひにて御講中おかうぢうに差上るつもりこれ見給みたまへとて彼女隱居は紙に包みし金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御奉行所へ御呼出しになり文右衞門へ引會ひきあはされしところ其節そのせつ折惡をりあしく私しが御當地に居合せざれば文右衞門が金子の出所しゆつしよあきらかならず因つて今に入牢じゆらうなし居る由實に親分大變が出來たるなりと云ば私しの親切しんせつかへつあだとなりおんある人に難儀なんぎ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
……折悪をりあしく局中病人多く、僅々三十人、二ヶ所の屯所に分れ、一ヶ所、土方歳三を頭として遣はし、人数多く候処、其方には居り合ひ申さず、下拙げせつ僅々人数引連れ出で、出口を固めさせ
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)