“御催促”の読み方と例文
読み方割合
ごさいそく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見てヤア油屋の番頭さん折惡をりあし宿やどでは留守なれどもまづ一ぷくあがりませまた今朝程けさほどは何かと御世話になりことに約束の月もきれて度々御催促ごさいそくをもうけ誠にお氣の毒と云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
兼ねて覚悟はしていたものの、いざ申し上げるとなって見ると、今更のように心がおくれたのです。しかし御主人は無頓着に、芭蕉ばしょうの葉のおうぎを御手にしたまま、もう一度御催促ごさいそくなさいました。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
すると、残ったのが、森蘭丸、只一人じゃ。『蘭丸、お前はさっきから、黙っているが、あとはお前一人じゃ、早くこの脇差のつかをまいてある紐の本数をこたえろ』と信長の御催促ごさいそくがあった。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)