“一重”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひとえ73.0%
ひとへ20.5%
ひとかさ4.1%
いちじゅう0.8%
ひとかさね0.8%
ひとじゅう0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“一重”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.2%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.6%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
外郎売の男は、萩乃を組みふせて、声を出さないように、顔をぬので縛った。そして、もう一重ひとえ、内側の陣幕を上げて、
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小初は朝早く眼が覚めた。空は黄色くにごって、気圧は昨夜よりまだ重かった。寝巻一重ひとえはだはうすら冷たい。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
しか胎兒たいじくびからんでゐた臍帶さいたいは、ときたまあるごと一重ひとへではなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
障子しやうじ一重ひとへの次のに、英文典を復習し居たる書生の大和、両手に頭抱へつゝ、涙のあられポロリ/\、
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
それから、また暫くあって、例の一重ひとかさねの衣類を小腋にしたまま、屋形船に帰るところの机竜之助を見ました。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
園子の形見としてその日まで大切にしまって置いた一重ひとかさねの晴着と厚い帯とが、そこに残っていた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「いいねえ、与八さん、いいだろう、お前の頭の上へ石を積んだって、かまやしないね、一重いちじゅう組んでは父のため、二重組んでは母のため……なんだから」
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その年この村疫病で人多く死んだが、この家のみ免れ、僧都のもとへ参り告げると被物かむりもの一重ひとかさねくれたとある。
気取ったおかず婆さんからは、餡がお気に召すまいからと云って、唯搗き立てをちぎったまゝで一重ひとじゅうよこす。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)