“いちじゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一汁50.0%
一什25.0%
一重25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども青砥は、決していやしい守銭奴しゅせんどではない。質素倹約、清廉せいれん潔白の官吏である。一汁いちじゅう一菜いっさい、しかも、日に三度などは食べない。一日に一度たべるだけである。それでもからだは丈夫である。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
いや、あんたは一什いちじゅうを葛岡に打ち明けられてびっくりした。しかし自分は葛岡に対しては何の心もなし、また、先生に対してはもとより懐かしい気持の弟子である。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
しまは一什いちじゅうをざっと話したのち
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「いいねえ、与八さん、いいだろう、お前の頭の上へ石を積んだって、かまやしないね、一重いちじゅう組んでは父のため、二重組んでは母のため……なんだから」
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)