“守銭奴”のいろいろな読み方と例文
旧字:守錢奴
読み方割合
しゅせんど73.3%
しゆせんど13.3%
しみったれ6.7%
シャイロック6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人は、私の守銭奴しゅせんどぶりに、あきれて、憫笑びんしょうをもらしているかも知れないけれど、私は、ちっとも恥じていない。私は、無理をしたくないのだ。
春の盗賊 (新字新仮名) / 太宰治(著)
大日向教の内幕はお話にならぬほどの乱脈で、教主の専造は、金銭にかけては守銭奴しゆせんどに近い方で、いつも金の事になると伊庭と激しい争ひを演じた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
こんな事情わけで伯父さんは今日からホテルへ引越して行った。んな小僧は最早もう甥とも何とも思わないといったそうだ。乃公だってうからんな守銭奴しみったれを伯父さんだなんて思ってやしない。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
これがラザレフ唯一の趣味なんですよ。守銭奴シャイロックです。こいつは。だから、可哀そうなもんですぜ。電燈料を
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)