“憫笑”の読み方と例文
読み方割合
びんしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実に彼等は、気の短かい性急の人たちである。だがしかし一方では、こうした性急の詩人たちが、客観主義者によって憫笑びんしょうされてる。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
その眼をもってこれら一連の猿飛小説をみるに、その小市民的みみっちさとけち臭き合理主義とに憫笑びんしょうを禁じ得ないのである。
「いただきます。」女は、私の野暮やぼ憫笑びんしょうするように、くすと笑って馬鹿叮嚀ていねいにお辞儀をした。けれども箸は、とらなかった。
佐渡 (新字新仮名) / 太宰治(著)