艶妖記えんようき忍術千一夜 第一話にんじゅつせんいちや だいいちわ
読者諸君は「にんじゅつ」というものを御存じであろうか。近ごろもろもろの雑誌にしばしば猿飛小説を散見する。筆者は少年のころから専らにんじゅつを愛好しかつ惑溺するあまり、これが史的事業の検覈と究明のため、文献を渉猟し遺跡を踏査して、すでにその蘊 …
作品に特徴的な語句
ある さん しこ いや うた 吝嗇けちんぼ うまや 出来でか のの くら 追剥おいは がん かみ 冠者かんじゃ つぶ こび きま つか もみ 片端かたっぱし ぎょく 眤懇じっこん はり あき 賄賂まいない ちんば きん 雑作ぞうさく 馬塞マルセイユ しるし かた こつ 下松さげまつ 不埓ふらち 不逞ふてい これ せがれ 供人ともびと 保良ほら 俯仰ふぎょう 倶寝ともね 傴僂せむし かし 億劫おっくう もう すご 凛然りんぜん 切子きりこ 初枕ういまくら 刹那せつな とき 勾玉まがたま 博奕ばくち 博賭ばくち うまや いや 参詣さんけい 双眸そうぼう きみ 吹矢ふきや あき 呪縛じゅばく うめ 咳払せきばら 嗚呼ああ うわさ ふくろ 土竜もぐら あか らち せき 大悟たいご 失笑ふきだ 嬌羞きょうしゅう 小槌こづち 屏風びょうぶ 幽艶ゆうえん りつ 忿いか 忿然ふんぜん おそ おび 恟然きょうぜん 悪辣あくらつ 惑溺わくでき うれ 愕然がくぜん 憫笑びんしょう