“忿然”の読み方と例文
読み方割合
ふんぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浪子は忿然ふんぜんとして放ちたる眼光の、彼がまっ黒き目のすさまじきに見返されて、不快に得堪えたえずぞっと震いつつ、はるかに目をそらしぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「いきなりだと」昂軒は忿然ふんぜんといきり立ったが、すぐにまた頭を垂れた、そして垂れたままでその頭を左右にゆっくり振った
ひとごろし (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
貴君が忿然ふんぜんとして座を立たれたとき、妾が止めるのも、かず、憤然として、お帰り遊ばす後姿を見たとき、この方こそ
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)