“ふんぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
憤然54.9%
奮然23.5%
忿然15.7%
紛然5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次は憤然ふんぜんとしました。如何に封建制度の惡政の下でも、一町内の家搜しは、岡つ引風情には許されるべきことではありません。
こなたにあって、天野刑部あまのぎょうぶ大薙刀おおなぎなたと渡りあっていた木隠龍太郎こがくれりゅうたろうは、奮然ふんぜんと、刑部を一刀のもとってすて、梅雪のあとからどこまでも追いかけた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いきなりだと」昂軒は忿然ふんぜんといきり立ったが、すぐにまた頭を垂れた、そして垂れたままでその頭を左右にゆっくり振った
ひとごろし (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
紛然ふんぜん雑然ざつぜん糅然じゅうぜんとしてあたかもコンノート殿下歓迎の当時における都人士狂乱の態度をもって脳裏をかけ廻る。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)