“天野刑部”の読み方と例文
読み方割合
あまのぎょうぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天野刑部あまのぎょうぶ月山流げつざんりゅう達者たっしゃとて、刃渡はわたり一しゃくすん鉈薙刀なたなぎなたをふるってりゅうりゅうとせまり、佐分利五郎次さぶりごろうじは陣刀せんせんとりつけてくる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
高天神たかてんじんの城へ右衛門の着いたのは、二日目の晩であった。城将の天野刑部あまのぎょうぶが三年前に今川氏に人質になっていた時に右衛門は数々の好意を与えてやった。
三浦右衛門の最後 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
こなたにあって、天野刑部あまのぎょうぶ大薙刀おおなぎなたと渡りあっていた木隠龍太郎こがくれりゅうたろうは、奮然ふんぜんと、刑部を一刀のもとってすて、梅雪のあとからどこまでも追いかけた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)