“奮然”の読み方と例文
読み方割合
ふんぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其翌五日そのよくいつか奮然ふんぜんとしてたゞ一人ひとりつた。さむいかぜき、そらくもつた、いやであつたが、一人ひとりで一生懸命しやうけんめいつたけれど、なにぬ。
こなたにあって、天野刑部あまのぎょうぶ大薙刀おおなぎなたと渡りあっていた木隠龍太郎こがくれりゅうたろうは、奮然ふんぜんと、刑部を一刀のもとってすて、梅雪のあとからどこまでも追いかけた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「火の玉」少尉は重傷に屈せず、奮然ふんぜんと立ち上った。そしてキンチャコフがピストルを握り直そうとしたところを、すかさずとびこんで足蹴あしげにした。
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)