“奮迅”の読み方と例文
読み方割合
ふんじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その真っ赤な残光を庭一面に蹴散らし、踏み乱して、地に躍る細長い影とともに、剣妖丹下左膳、いまし奮迅ふんじんのはたらきを示している。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そこで、海岸が暫く静まったが、やがて、すさまじい海鳴りがすると共に、果して大鯨が奮迅ふんじんの勢いで、波をきってやって来た。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ふたりが、奮迅ふんじんするのを見、助右衛門の部下も、みな、小具足姿こぐそくすがたの身軽で、槍をふりこみ、長刀をかざし、おもてを冒して、逆攻さかぜめをくわせた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)