“ふんじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
奮迅87.5%
粉塵12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふたりが、奮迅ふんじんするのを見、助右衛門の部下も、みな、小具足姿こぐそくすがたの身軽で、槍をふりこみ、長刀をかざし、おもてを冒して、逆攻さかぜめをくわせた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かのビンドラバンの大林の獣王なる幾千の大獅子の奮迅ふんじんしてゆる声もかくやあらんかと思わるるばかりであります。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
内部はもっと粉塵ふんじんがひどく、柱も板壁も、踏段も床板も、まっ白に石灰がこびり着いているし、あたりには焼ける貝殻の微粒粉が、濃霧のようにたちこもっていて
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
内部はもっと粉塵ふんじんがひどく、柱も板壁も、踏段も床板も、まっ白に石灰がこびり着いているし、あたりには焼ける貝殻の微粒粉が、濃霧のようにたちこもっていて
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「白い人たち」の章に出てくる工場で、建物は昔のままらしく、羽目板もずれてい、柱も曲り、ぜんたいがうしろへのめりそうにゆがんで、そうしてすべてが灰白色の粉塵ふんじんにまみれていた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)