“奮発”のいろいろな読み方と例文
旧字:奮發
読み方割合
ふんぱつ90.5%
はず9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「君が来たんで生徒も大いに喜んでいるから、奮発ふんぱつしてやってくれたまえ」と今度は釣にはまるで縁故えんこもない事を云い出した。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
たとえば僕が朝起きて今日は天気もよいし、気分もいいから、一奮発ふんぱつして十里先へ遠足する、とこう心の内に十里づかを目的として出発する。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
一方を当てて夜ごとには彼方かなた此方こなたを垣したる、透間すきま少し有りたる中より、奮発はずみたるまりのごとく、くぐり出でて、戸障子に打衝うちあたる音すさまじく、の内に躍り込むよと見えし
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
茶代を奮発はずんで、頼むと言った。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)