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ふんぜん
ふりがな文庫
“
奮然
(
ふんぜん
)” の例文
其翌五日
(
そのよくいつか
)
、
奮然
(
ふんぜん
)
として
余
(
よ
)
は
唯
(
たゞ
)
一人
(
ひとり
)
で
行
(
ゆ
)
つた。
寒
(
さむい
)
い
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
き、
空
(
そら
)
の
曇
(
くも
)
つた、
厭
(
いや
)
な
日
(
ひ
)
であつたが、
一人
(
ひとり
)
で一
生懸命
(
しやうけんめい
)
に
掘
(
ほ
)
つたけれど、
何
(
なに
)
も
出
(
で
)
て
來
(
こ
)
ぬ。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
こなたにあって、
天野刑部
(
あまのぎょうぶ
)
の
大薙刀
(
おおなぎなた
)
と渡りあっていた
木隠龍太郎
(
こがくれりゅうたろう
)
は、
奮然
(
ふんぜん
)
と、刑部を一刀の
下
(
もと
)
に
斬
(
き
)
ってすて、梅雪の
跡
(
あと
)
からどこまでも追いかけた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「火の玉」少尉は重傷に屈せず、
奮然
(
ふんぜん
)
と立ち上った。そしてキンチャコフがピストルを握り直そうとしたところを、すかさずとびこんで
足蹴
(
あしげ
)
にした。
空中漂流一週間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
妻子
(
さいし
)
を
振
(
ふ
)
り
捨
(
す
)
てて、
奮然
(
ふんぜん
)
学問のしなおしをやってみようかしら、そんならばたしかに人をおどろかすにたるな。やってみようか、おもしろいな
奮然
(
ふんぜん
)
やってみようか。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
後年ワグナーが失意と貧困とにさいなまれて、自暴自棄の心持になり切ったとき、「第九交響曲」を聴いて大熱を発するほど感激し、
奮然
(
ふんぜん
)
起
(
た
)
ってあの大成功への道を
歩
(
あゆ
)
んだという有名な逸話がある。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
▼ もっと見る
吾人
(
ごじん
)
は
奮然
(
ふんぜん
)
として
起
(
た
)
ってその責任を問わざるを得ず。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
苦桃太郎
(
にがもゝたらう
)
之
(
これ
)
を
見
(
み
)
るより
奮然
(
ふんぜん
)
として
怒
(
いかり
)
を
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
と
奮然
(
ふんぜん
)
として
答
(
こた
)
へた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
奮然
(
ふんぜん
)
と、むこうからもむかってくるかと思ったがあんがい、グズグズとくじけてしまったので
石弥
(
いしや
)
もあっ気にとられた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
Yという女が、
奮然
(
ふんぜん
)
と主人公の写真をやぶくところが、目の前に見えるようだ。だがこのくだりも、彼には全然記憶のないことであった。彼は、なんだか気持がへんになってきた。
脳の中の麗人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ひとりのほうは
妻
(
つま
)
がつれていくにきまってる。いちばん
奮然
(
ふんぜん
)
としてやってみようかな。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
それを聞いていた大江山捜査課長は、
奮然
(
ふんぜん
)
として
卓
(
テーブル
)
を叩いた。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
奮然
(
ふんぜん
)
、西を指して
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
帆村は
奮然
(
ふんぜん
)
と、卓を叩いて立ち上った。
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
奮
常用漢字
小6
部首:⼤
16画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“奮”で始まる語句
奮
奮発
奮迅
奮闘
奮發
奮励
奮戦
奮起
奮興
奮鬪