“嬌羞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうしゅう73.1%
けうしう11.5%
はにか11.5%
はにかみ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ましてや人に媚びたり、あるひはわれとわが心に媚びるときに女人の唇辺によく浮ぶ、あの無心または有心の嬌羞きょうしゅうでは尚のことなかつた。
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
目も静かに頬笑んでゐれば、顔も嬌羞けうしうなどは浮べてゐない。のみならず意外な一瞬間の後、揺り上げた赤子へ目を落すと、人前も羞ぢずに繰り返した。
あばばばば (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
カントの体系に於ける所謂「嬌羞はにかみやの唯物論」の不徹底さや、非弁証的な形而上学や機械論の欠陥をば弁護することは出来ない。
また処女に特有な嬌羞はにかみというものをあたりさわりなく軟らげ崩して、安気な心持で彼と向い合うようにさせるすべをまったく知らなかったから。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)