“嬌嗔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうしん75.0%
けうしん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十六人の女たちは、時々彼を奪い合って、互に嬌嗔きょうしんを帯びた声を立てた。が、大抵は大気都姫が、妹たちの怒には頓着なく、酒にひたった彼を壟断ろうだんしていた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
嬌嗔きょうしんを発した顔は、咲き立ての芙蓉ふようを見るような、かぐわしい美しさに輝きます。
女記者の役割 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
男は振り向きざまにその頬に接吻し、女は嬌嗔けうしんしてその男を打てり。われは遙に彼男の横顏を望み見て慄慴りつせふせり。そはその餘りにベルナルドオにたるが爲めなり。