“きょうしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嬌嗔23.1%
嬌瞋23.1%
梟身7.7%
凶神7.7%
嬌悳7.7%
強秦7.7%
矯慎7.7%
鏡身7.7%
驚心7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嬌嗔きょうしんを発した顔は、咲き立ての芙蓉ふようを見るような、かぐわしい美しさに輝きます。
女記者の役割 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
柳眉りゅうびをキリキリと釣り上げて、『騒々しいねえ』と嬌瞋きょうしんをいただくわけのものでもなし、人間は至極柔和に出来ていらっしゃるに、無類のお話好きとおいでなさる。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しばらくも安らかなることなし、一度ひとたび梟身きょうしんつくして、又あらたに梟身を得。つまびらかに諸の苦患くげんこうむりて又尽くることなし。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
しばらくも安らかなるなし、一度ひとたび梟身きょうしんつくして、又あらたに梟身をつまびらかに諸の苦患くげんこうむりて、又尽ることなし。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「きょうは、凶神きょうしんときにあたる悪日ですから、明日になされたがよろしいでしょう。——明夜、戌亥の頃を計って」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お組の爆発する嬌悳きょうしんの前に、八五郎はまことに散々です。
一たび強秦きょうしんを定む四百さい
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お染は少しツンとして、自分の部屋へ引取りました、銭形平次の執拗な疑いに対して、矯慎きょうしんを発した姿です。それは怒った孔雀くじゃくのような、不思議な気高さと華やかさを持ったものです。
一歩さがった左膳、タタタ! と平糸巻きの鞘を抜きおとして、蒼寒く沈む乾雲丸の鏡身きょうしんを左手にさげた。こともなげに微笑ほほえんでいる。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
悩まされて来た驚心きょうしん駭目がいもくすべき天変地妖てんぺんちよう、又は自然淘汰とうた、生存競争から受けて来た息もかれぬ災難、迫害、辛苦、艱難かんなんに関する体験を、胎児自身の直接、現在の主観として
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)