“まがつび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
災殃33.3%
凶神16.7%
16.7%
禍日16.7%
邪神16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
災殃まがつびのごと、死の羊群を誘ふ。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
「あれ、不可いけませんよう。」「可いてことさ。」せりあううちに後毛おくれげはらはら、さっと心も乱髪みだれがみ、身に振かかるまがつびのありともあわれ白露や、無分別なるものすなわちこれなり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
黄泉よみ岩根いわね」と呼ばれる谷には、半分獣半分人間の「獣人」どもが住んでいて、あらゆる邪悪の振る舞いをし、禍日まがつびの製造にいそしんでいた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかるに、みかどはその高氏を、さっそく治部卿じぶきょうの官にあげられ、弟直義ただよしをも、左馬頭さまのかみに任じておられる……。まるでもう新しい宮門へ、先に邪神まがつびを入れているようなものよ。