“邪神”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あしきかみ40.0%
じやしん20.0%
まがつび20.0%
アシキカミ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何某なにがしの院に往き、滝の傍を歩いて往ったところで、髪は績麻うみそをつかねたような翁が来て、「あやし、この邪神あしきかみ、など人をまどわす」
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
こめたりける此所は名におふ周智郡すちごほり大日山のつゞき秋葉山の絶頂ぜつちやうなれば大樹だいじゆ高木かうぼく生茂おひしげり晝さへくら木下闇このしたやみ夜は猶さらに月くら森々しん/\として更行ふけゆく樣に如何にも天魔てんま邪神じやしん棲巣すみかとも云べきみねには猿猴ましらの木傳ふ聲谷には流水滔々たう/\して木魂こだまひゞき遠寺ゑんじかねいとすごく遙に聞ば野路のぢおほかみほえて青嵐颯々さつ/\こずゑ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかるに、みかどはその高氏を、さっそく治部卿じぶきょうの官にあげられ、弟直義ただよしをも、左馬頭さまのかみに任じておられる……。まるでもう新しい宮門へ、先に邪神まがつびを入れているようなものよ。
次には其片手間に邪神アシキカミを睨み返すことゝなり、果は蘇民将来ソミンシヤウライ子孫とか、鎮西八郎宿とか言ふ様に英雄神の名に托して、高く空よりする者の寄り来るを予防した次第である。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)