“邪念”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じやねん58.3%
じゃねん41.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顏立ちは綺麗な方で、色白で邪念じやねんのない笑ひを一杯にみなぎらせ乍ら、少し傳法な調子でまくし立てるところなどは、腹の底からの結構人でなければなりません。
お峯の訴へる眼付き——邪念じやねんなどは微塵もありさうのない、大きい悲しみと困惑とに惱まされた眼付——を見ると、八五郎もそれを言ひ出す氣にもなりません。
はらからかまえどりをきめて蛾次郎太夫がじろうだゆう邪念じゃねんをはらって独楽こまを持ちなおし、恬然てんぜんとして四どめの口上こうじょうでのべたてた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
学校の図画、あれは形だけのものじゃ。形だけでは、ほんとうの絵にはならん。ほんとうの絵は心で描くものじゃ。心の邪念じゃねんをはらって絵筆を
次郎物語:02 第二部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)