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邪念
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じやねん
ふりがな文庫
“
邪念
(
じやねん
)” の例文
顏立ちは綺麗な方で、色白で
邪念
(
じやねん
)
のない笑ひを一杯に
漲
(
みなぎ
)
らせ乍ら、少し傳法な調子でまくし立てるところなどは、腹の底からの結構人でなければなりません。
銭形平次捕物控:108 がらツ八手柄話
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お峯の訴へる眼付き——
邪念
(
じやねん
)
などは微塵もありさうのない、大きい悲しみと困惑とに惱まされた眼付——を見ると、八五郎もそれを言ひ出す氣にもなりません。
銭形平次捕物控:034 謎の鍵穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
人間が如何にも
邪念
(
じやねん
)
がなささうなので、相手になつ居ると、うつかり
舌
(
した
)
を滑らして了ふのでせう。
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お藤はたまり兼ねた樣子で、薄暗い部屋の中へ、
邪念
(
じやねん
)
の無い——が、おろ/\した顏を出します。
銭形平次捕物控:048 お藤は解く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お
皆
(
みな
)
は靜かに顏を擧げました。お濱に似て昔は美しかつたでせう、貧に
窶
(
やつ
)
れ果てては居りますが、何の
邪念
(
じやねん
)
があらうとも思はれません。話の筋道も、まことによく通ります。
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
邪念
(
じやねん
)
とか作爲とかを、何處かへ忘れて來たやうに、いかにも可愛らしい娘です。こんなふくよかな娘は、無抵抗で無防禦で、惡魔の
餌
(
ゑ
)
には、最も都合が良いのかも知れません。
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
愛嬌
(
あいけう
)
者の喜八は、少し
卑屈
(
ひくつ
)
らしいが、
邪念
(
じやねん
)
のない世辭笑ひをして居ります。
銭形平次捕物控:181 頬の疵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“邪念”の意味
《名詞》
邪 念(じゃねん)
悪意を秘めたよこしまな考え。邪心。
心の迷いから生じる妄想。雑念。
(出典:Wiktionary)
邪
常用漢字
中学
部首:⾢
8画
念
常用漢字
小4
部首:⼼
8画
“邪”で始まる語句
邪慳
邪
邪魔
邪推
邪気
邪悪
邪見
邪心
邪道
邪鬼