“邪慳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゃけん83.9%
じやけん15.5%
ぢやけん0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてその児が意地の悪いことをしたりする。そんなときふと邪慳じゃけんな娼婦は心に浮かび、たかしたまらない自己嫌厭けんおちるのだった。
ある心の風景 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
何時間も、何時間も、私は人の顏さへ見れば噛みつくやうに邪慳じやけんな事を言つてやりたいやうな氣持を抱きながら、死人のやうに穩しく寢てゐた。
病室より (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『ア痛、ア痛、寢返りの時に限つてお前は邪慳ぢやけんだよ。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)