“嫌厭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんえん86.7%
けんお10.0%
げんえん3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、その頬に刻まれた数条の深いしわに、おれは悲哀と、倦怠と、人類に対する嫌厭けんえんと、孤独の熱望とを示すものを読みとった。
そしてその児が意地の悪いことをしたりする。そんなときふと邪慳じゃけんな娼婦は心に浮かび、たかしたまらない自己嫌厭けんおちるのだった。
ある心の風景 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
そして、近頃ちかごろはだいぶ技法ぎはふにも自信じしんたが、うん左右さいうされてしまふ境地きやうちだけはどうにも仕方しかたがなく、ときにあまりに衰運すゐうん沈湎ちんめんさせられると、ちよつと麻雀マアジヤンにも嫌厭げんえんたるものをかんじる。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)