“じやねん”の漢字の書き方と例文
語句割合
邪念100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お藤はたまり兼ねた樣子で、薄暗い部屋の中へ、邪念じやねんの無い——が、おろ/\した顏を出します。
みなは靜かに顏を擧げました。お濱に似て昔は美しかつたでせう、貧にやつれ果てては居りますが、何の邪念じやねんがあらうとも思はれません。話の筋道も、まことによく通ります。
邪念じやねんとか作爲とかを、何處かへ忘れて來たやうに、いかにも可愛らしい娘です。こんなふくよかな娘は、無抵抗で無防禦で、惡魔のには、最も都合が良いのかも知れません。