次郎物語じろうものがたり02 第二部02 だいにぶ
母に死別してからの次郎の生活は、見ちがえるほどしっとりと落ちついていた。彼は、なるほど、はたから見ると淋しそうではあった。彼の眼の底に焼きつけられた母の顔が、何かにつけ、食卓や、壁や、黒板や、また時としては、空を飛ぶ雲のなかにさえあらわれて …
作品に特徴的な語句
ほお かん いみ かい まば きょう うち 盃事さかすきごと いわ なま りき だい とお 壜詰びんずめ ゆわ 準備じゅんび 一瞬いっしゅん 虚偽きょぎ うれ ぬぐ 葉隠はがくれ 従順じゅうじゅん ごと かき せい おんな がまち 繊細せんさい 歳暮くれ 執念しゅうねん 邪念じゃねん かた しゃく 味気あじけ げき 鑑賞かんしょう 厨子づし えん 白楊ポプラ 午飯ひる とう きゅう とも 頓着とんちゃく 侠気きょうき 凝視ぎょうし 相伴しょうばん むしろ からす はぶ 蒸炉むしろ 蒲鉾かまぼこ 蒲団ふとん ねぎ 眉根まゆね 自惚うぬぼ 自家うち 真似まね ひじ はだ もも 腕組うでぐみ 真暗まっくら 脊骨せぼね 真赧まっか 真顔まがお たて 範囲はんい 簡略かんりゃく 箪笥たんす 簡素かんそ 算盤そろばん 粛々しゅくしゅく 素手すで 竹刀しない 窮屈きゅうくつ 窮地きゅうち 給仕きゅうじ 綽名あだな はら 矛盾むじゅん わき くだ 破鐘われがね 肝煎きもいり 罵声ばせい きわ
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