“真顔”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞顏
読み方割合
まがお74.2%
まがほ25.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
己もお前を子供だと思わずに大人おとなにきいてもらうつもりではなしをするとそういってそれをいうときはいつもたいへん真顔まがおになって
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
しかも一個の素町人すちょうにんらしい。しばらくは嘲声ちょうせいがやまなかった。しかしそれが止むのを待って、やっと行司は真顔まがおで訊いたものである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
数寄屋河岸すきやがし真顔まがほが、「イヤこれ大方おほかた二十一にちであらう、「むかし」とハ、廿一にちと書くから、まア廿一にちつて見なさい。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
支度がととのへば双方真顔まがほになつて身構へをしながらそろそろと近づいてゆく。廊下のまんなかで出会ふやいなや私が
銀の匙 (新字旧仮名) / 中勘助(著)